劇症溶連菌の観察ポイントと予防

疾患

「溶血性レンサ球菌」(溶連菌)が原因で、手足の急速な壊死や多臓器不全を引き起こす「劇症型溶血性レンサ球菌感染症」の患者が近年増加傾向。

溶連菌は咽頭炎を引き起こすことが知られているが、まれに急速に進行し劇症型となる。「人食いバクテリア」と呼ばれることもあり、致死率は30~70%とされる。

観察ポイント

初期症状

四肢の疼痛、腫脹、 発熱、血圧低下

特にここでポイントなのは疼痛

急激に始まり、いきなり重篤になる

様子見るとかじゃなくて、今まで経験したことのない痛みがあるならすぐに必ず総合病院へ

急性期症状

軟部組織壊死、②急性腎不全、③成人型呼吸窮迫症候群 (ARDS)、④播種性血管内凝固症候群(DIC)、⑤多臓器不全(MOF)

とごちゃごちゃ書いてありますが、

①皮膚が柔らかくなって腐る

②腎臓が機能しなくなり、尿が出ない

③呼吸しにくくなる、もしくはできないから人工呼吸器が必要になることも

④血管内の血が固まる(めっちゃ危険)

⑤肝臓・腎臓・膵臓などの臓器が機能しなくなる

進行が本当に早いので難しいかもしれませんが、初期症状の段階ですぐに病院に行って下さい。

参考:国立感染症研究所

予防法

手洗い

マスク

免疫を高める

要は、これをみてわかる通りほとんど誰にでもかかるリスクがあるということです。

基本的に清潔にし、マスクをして菌をできるだけ遮断し、免疫を高めることしかありません。

まとめ

急性期症状になってはただですみません。

大変な状況になり、致死率も格段にあがります。

「溶連菌?ああ子供がよくなるやつでしょ?」

というように、なめてると大変な目に合います。

初期症状の段階でなんとか見抜いて頂き、総合病院に受診してほしい。

治療は、抗生剤一択なので皆さんの初期症状観察眼にかかっています。

この記事が皆様のお役に立てることを祈っています

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